インフルエンザの危険な症状〜熱だけでも重症化に注意を!
インフルエンザは高熱のイメージがあり、対処薬での治療が一般的です。
しかし意外に知られていないのがインフルエンザの重症化です。
熱だけで判断していると、思わぬ症状悪化につながってしまうこともあるインフルエンザ。
今回はそんなインフルエンザの危険な症状や注意点をまとめてみました。
ぜひ参考にして、早めに適切な対処を心がけましょう!
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目次
インフルエンザは重症化に注意!
冬になると大流行して、高熱や、咳、関節痛などの症状がでるインフルエンザですが、実はインフルエンザについてあまり知らず、「高熱が出る風邪より少し重たい病気」という程度のイメージしか持っていない人も少なくないでしょう。
実際には、特に小さい子どもは、耳に菌が入って膿がたまり痛くなる「中耳炎」を起こしたり、高齢者だと心臓や呼吸器などの持病が悪化して危険な状態になったりという事が合います。
また、インフルエンザウイルスによって急性脳症になると、高熱、痙攣などの症状のあと意識不明になって、最悪の場合はなくなってしまいます。
それだけでなく、インフルエンザから肺炎になって亡くなってしまうこともあります。
日本では、年間100万人ほどがインフルエンザに感染します。
たいていの病気が一度抱えると免疫力がつく中、インフルエンザはかかったことがある人もまたインフルエンザに感染します。
これは、インフルエンザウイルスは「変身」するからなのです。
インフルエンザウイルスは、人の身体の細胞を使って、1日に100万個ほどの自分のコピーを作り出します。
そのときに、たまにコピーを「作り間違えて」しまうのです。
これが「変身」なのです。
そして、作り間違えられたウイルスは、元のウイルスとは違うので、過去にインフルエンザにかかったことがある人も対処することができず、またインフルエンザにかかってしまうのです。
熱だけでは済まされない…インフルエンザの気になる症状!
インフルエンザは徐々に体調が悪くなっていくのではなく、ウイルスが体内に侵入してから1日〜3日ほど経ったところで急激に症状があらわれます。
最初は微熱で頭がぼんやりする程度ですが、そこから40℃近くまで急上昇し、それと同時に関節痛や倦怠感、頭痛、下痢などの症状が一斉に現れます。
咳によって喉が痛くなる、鼻水が出るという症状もありますが、痛みが風邪よりも酷いことがインフルエンザの特徴です。
しっかり身体を休ませて薬を投与することでこのような症状は軽減させることができます。
治療をきちんと行えば、長くても1週間程度で症状が治まります。
しかし、症状が風邪に似ているので「風邪をひいた」「最近身体が疲れているんだ」と判断して、インフルエンザの治療を始めない人も居ます。
その間にインフルエンザの症状は重くなり、下手をすれば他の病気を引き起こすこともあるので、注意してください。
自分や周りのことを考え、いつもと様子がおかしいと思ったら病院へ行きましょう。
熱だけでの判断は危険…子供のインフルエンザの気になる症状!
乳幼児や10歳未満の子どもは特に抵抗力が弱いのでインフルエンザにかかりやすく、重症化しやすいと言われています。
そのため、子どもがいる家庭は、インフルエンザの流行期である12月〜3月は気をつける必要があります。
予防接種をしていてもインフルエンザにかかることはありますし、絶対にかからない方法は今のところありません。
かかってしまったときに重症化しないように、早めに気づくことが大切です。
そのためにも、インフルエンザの特徴を抑えておきましょう。
インフルエンザは風邪と症状が似ていますが、大きく違うのが、時間帯関係なく高熱が出ることです。
風邪は体温が高くなる夕方から就寝直前に熱が高くなりがちですが、インフルエンザは体温の低い朝でも関係なく39度〜40度の熱が出ます。
朝から高熱が出た場合や、夕方から熱があがり、朝になっても下がっていないときはインフルエンザを疑いましょう。
また、インフルエンザは関節痛、筋肉痛、頭痛などの全身症状も起こします。
お子さんが「腕が痛い」「体が痛い」と言ったときは、インフルエンザの可能性が高いでしょう。
熱だけじゃない!インフルエンザの症状におけるホームケア
インフルエンザにかかってしまった場合は、かかりつけの医師の指示に従って治療を受けましょう。
そして、安静にしてしっかり休養をとってください、人混みや繁華街へ外出したり、職場や学校に行くことは控えてください。
インフルエンザでは咳やくしゃみなどの症状がでますので、周囲にうつさなよう、不織布のマスクを着用することも忘れてはなりません。
また、水分をしっかりとりましょう。
お茶やスープでも構いません。
インフルエンザ感染の場合は、子どもの場合は特に、急に走り出す、部屋から飛びだそうとするなどの異常行動を起こす可能性があると言われています。
少なくとも発症から2日間は、感染者が1人にならないよう配慮する必要があります。
インフルエンザからの復帰は、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱したあと2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」は出席停止期間として定められています。
ただし、病状により、学校医やほかの医師によって「感染のおそれなし」と認められたときはこの限りではありません。
この規定は、発症前日〜発症後3日から7日間はウイルスが体外に排出され、他の人にうつす可能性があるので、このように定められています。
熱だけじゃない!ツラい症状のインフルエンザを予防するには?
インフルエンザを予防する1番の方法は、流行が始まる前にインフルエンザワクチンの接種をうけることです。
これによりインフルエンザに感染しづらくなり、さらにかかったといても軽い症状で済むと言われています。
日常生活においては、人ごみを避ける、外出時にはマスクを着けるなど、ウイルスを接触しないことが重要です。
また、帰宅時に手洗い・うがいをしましょう。
さらに栄養と休養を十分に摂ることも大切です。
ウイルスが蔓延しやすい環境になることを避けるため、室内の加湿・換気をここがけましょう。
また、感染を広げないために、感染している、または感染の可能性がある場合は、咳やくしゃみをおさえたり、鼻をかんだりした手はすぐに洗うようにしましょう。
それ以前に、咳やくしゃみの症状があるときは、マスクを着用することが大切です。
マスクは説明書を読んで、正しく着けることでさらに効果を期待できます。
マスクを着用できないときは、ティッシュで口と鼻をおさえて、他の人から1m以上離れて咳、くしゃみをこころがけてください。
また、鼻水や痰などを含んだティッシュは、すぐに蓋つきのゴミ箱に捨てることが大切です。
そのような環境を作るようにしましょう。