カロリーゼロのコーラを飲んでも太るの？その理由と落とし穴とは！

お店の飲料の販売コーナーをみると、通常の商品と並んで、「カロリーゼロ」とうたっている飲料が多く見られますよね。

その代表的なものはコーラですが、ほかにもスポーツドリンクやビールなど、実に様々です。

太ることを気にする近年の健康志向を考えてのものといえますが、果たしてカロリーゼロは本当に体にやさしい飲み物なのでしょうか。

以下に詳しく述べてまいります。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

カロリーゼロのコーラを飲んでも太る理由

肥満はもはや現代病として知られていて、そのためさまざまなダイエット法がメディアで紹介されています。

そのなかでも手軽に行える方法として、カロリーゼロの飲料を飲む人が増えているようです。

例えばコーラを取り上げてみても、従来品とカロリーゼロの製品と飲み比べてみると、味はほとんど変わらいないように感じます。

そのため、カロリーゼロならば太る心配がないと、ついつい飲み過ぎてしまうこともあります。

ところが、カロリーゼロの飲料を飲み続けていると、かえって太りやすくなるばかりか、健康被害を生じることすらあるのです。

従来のコーラなどの飲料は主に砂糖などの天然由来の甘味料で甘みを付けていました。

この場合、摂取した甘味料はエネルギーに変換されます。

これに対し、カロリーゼロの飲料は、いわゆる人工甘味料で甘みを出しています。

人工甘味料による甘味はエネルギーに変換されないため、体がエネルギーを求めて食欲が増進し過食が進んでしまうことになり、太ってしまうことにつながるのです。

ダイエットコーラはカロリーゼロなのに太る！

砂糖がたくさん入っているコーラは、特に太っている人はできれば控えたいと考えているはずです。

そんな人にとって、ダイエットコーラはまさに救世主ともいえる飲み物です。

ところが、ダイエットコーラに含まれている人工甘味料が、ダイエットに効果がないばかりではなく、むしろ逆に太ってしまうことになるといわれています。

研究によると、ダイエットに取り組んでいる人が人工甘味料を口にすると、より一層カロリー摂取への欲求が高まるとされています。

これは、人工甘味料が脳を刺激してインスリンが分泌されることで、空腹感が高まり、特にあまいものが欲しくなるという可能性があります。

また、人工甘味料は自然の食べ物による甘味から食欲をコントロールするという人間本来の機能を失わせ、さらに甘いものに対して必要以上に食べたくなるという悪影響が指摘されています。

カロリーゼロのコーラで太る原因は人工甘味料だった！

１．そもそも人工甘味料とは？

人工甘味料は砂糖の数百倍もの甘さを有するもので、そのため砂糖とくらべてその使用量もほんのわずかで済むため、カロリーが「ほぼゼロ」ということからカロリーゼロという名称が使われています。

今ではコーラだけではなく、清涼飲料水はもとより菓子類やアイスクリームなど幅広く食料品で用いられています。

代表的な人工甘味料として、アスパルテームがあります。

アミノ酸であるフェニルアラニンとアスパラギン酸によって作られた甘味料で、砂糖のおよそ200倍もの甘さがあるのが特徴です。

２．人工甘味料で太るのはなぜ？

食事をして血液中の糖分が上がるとすい臓からインスリンが分泌され、血糖値を下げようとします。

インスリンによって血液中の糖分は各臓器に取り込まれ、余った糖分は脂肪として体内に溜め込むことになります。

通常、食べ過ぎると太るのは、このメカニズムによるものです。

ところが、砂糖だけではなく人工甘味料を摂取しても血糖値が上がるといわれています。

そのため、インスリンは人工甘味料を摂取しても分泌されることになり、太りやすくなるとされているのです。

もっとも人工甘味料と肥満の関係に関しては、研究者の間でも異論があり、また人工甘味料の普及の歴史自体も浅いことから、今後の詳しい研究結果が必要といえます。

カロリーゼロのコーラでも太る理由？カロリー０とは限らない！

カロリーゼロというと安心して飲みすぎたり食べ過ぎたりしがちですが、そもそもカロリーゼロのコーラは、必ずしもカロリーが０とは限らないのをご存じでしょうか。

「カロリーゼロ」、「ノンカロリー」などと表記されている飲料の場合、食品の表示に関する法律によれば、飲料100ml中5kcal未満であれば、厳密には０カロリーではなくても「カロリーゼロ」などとして表記、販売することが可能となっているのです。

つまり、カロリーゼロのコーラの500mlペットボトル1本を飲むと、25kcal未満ではあるものの、カロリー摂取をする場合がありますので、飲みすぎには注意が必要となるわけです。

砂糖を使っていないカロリーゼロの飲料が甘く感じるのは、食品添加物である人工甘味料を使っているからです。

また「砂糖不使用」と表記されている場合には、砂糖の代わりに果糖を使用していることもあります。

カロリーゼロのコーラで太る、その驚きの理由とは！

私たちは食事をすると、血液中の糖の濃度、いわゆる血糖値が上がります。

その際にすい臓からインスリンが分泌されて、血糖値を下げようとする働きが起こります。

分泌されたインスリンによって血液中の糖はグリコーゲンとなって、肝臓や筋肉中に蓄えられることになります。

そして、余った糖は脂肪に変化して、いわゆる体脂肪となって体に溜まっていくのです。

このようなインスリンの作用によって健康が維持されるのですが、実はインスリンの分泌能力が問題なのです。

欧米人は、インスリンの分泌能力が日本人よりもはるかに優れているため、糖を過剰に摂取してもその分インスリンが多く分泌されることになりますから、肥満にはなっても糖尿病にはなりにくいとされています。

日本人はインスリンの分泌能力が低いために、糖の摂取量がそれほど多くなく肥満になっていなくても糖尿病になるケースがあります。

人工甘味料の摂り過ぎは、インスリンの分泌能力を低下させることにつながり、２型糖尿病を発症するリスクがあるのです。